【Claude×HP改善①】サービスページとフローティングCTAを3時間で作り替えた話

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〜 Claude×ホームページ改善 3部作 〜

「サービス(商品説明)ページのアクセス数は多いのに、問い合わせにつながらない」

毎朝届くGA4(アクセス解析)の自動レポート(前回の記事で紹介した仕組みです)を眺めていて、ずっと気になっていたことがありました。

弊社サイトの「サービス・料金」ページは、アクセス数では常に上位。しかし、そこから無料相談の予約やお問い合わせにつながる率が低い。

原因は自分でもわかっていました。 ページの内容が古く、「何が変わるのか」が伝わっていなかったのです。

サービスの機能説明は書いてある。料金も載っている。でも、そのサービスを受けた結果、病院にどんな変化が起こるのか——その「未来の姿」が完全に欠落していました。

これは、私が日頃クライアントの病院に対して「それではダメですよ」と指摘していることと、まったく同じ問題でした。

PSRメソッドを、自分のページに適用してみた

弊社のコンサルティングでは、医師採用サイトの設計にPSRメソッド詳細はこちら)を使っています。P(課題への共感)→ S(解決策の提案)→ R(理想の未来)という流れで、医師の心を動かすページを設計するフレームワークです。

このフレームワークで数多くの病院の採用ページを設計してきましたが、肝心の自社サイトには適用できていなかった。お客様には「PSRで設計しましょう」と言っておきながら、自分のサイトがそうなっていない。

そこで今回、生成AI「Claude」と会話しながら、サービスページの全面リニューアルに着手しました。

Claudeとの対話で見つけた「Rファースト構成」

通常のPSR(P→S→R)ではなく、Claudeとの対話の中で「Rファースト構成」(R→P→S→R) にたどり着きました。ページの冒頭でまず「こう変わります」という未来像を見せてから、課題と解決策を説明し、最後にもう一度未来を見せる構成です。

ここで気づいたのですが、これは医師採用とまったく同じ構造です。

医師採用も、コンサルティングサービスも、「形のないもの」を売っているという点で共通しています。手に取って確かめることができない。使ってみるまで価値がわからない。

だからこそ、最初に伝えるべきは機能やスペックではなく、「それを受けた結果、あなたの未来がどう変わるのか」——つまりResult(成果・未来像)なのです。

病院が医師に「当院は症例数が豊富です」と言うのも、私が「PSRメソッドで採用戦略を設計します」と言うのも、実は同じ失敗をしています。それは売り手側の「機能説明」であって、買い手にとっての「未来」ではない。

医師に対しては「3年後、先生はこうなっています」から始める。
病院経営者に対しては「1年後、貴院の採用はこう変わっています」から始める。
形のない商品を届けるための原則は、まったく同じでした。

トーン調整は人間にしかできない

最初の原稿は、別の生成AI(Gemini)で作成した素材をベースにしていました。
Geminiは尖ったフレーズが出がちで、「医師採用を、終わらせよう。」「攻めの採用で武器を揃える」といった攻撃的なトーンになっていました。

Claudeに相談しながら、これを「伴走・一緒に・お手伝い」という柔らかいトーンに全セクション統一。

Geminiが作った尖った原稿をベースに、Claudeと対話しながら柔らかく整える。最終的に「これがうちの言葉だ」と判断するのは人間にしかできません。

Before After
医師採用を、終わらせよう。 必要な医師を、自分たちの力で。
武器が揃う 伝える力が整う
攻めの採用 届ける採用
なぜ紀平だけが解決できるのか 18年間、病院の中から採用に向き合ってきました
外科崩壊の危機から一転 外科再建と採用コスト720万円の削減を両立
紹介会社への丸投げ 多くの病院が抱える構造的な課題
パラダイムシフト 私たちが大切にしている、採用の考え方
投資対効果で考える 料金についての考え方

Geminiが作った尖った原稿をベースに、Claudeと対話しながら柔らかく整える。最終的に「これがうちの言葉だ」と判断するのは人間にしかできません。

モックデザインを見ながら対話でページを作る

構成と原稿が固まった段階で、ClaudeにWordPress(SWELL)に貼れる形式でコードを出力させました。

ここで驚いたのは、いきなりコードを書き始めるのではなく、モックデザインやワイヤーフレームを先に見せてくれたこと。「Heroセクションはこういう配色で、比較表はこういうレイアウトで」と、視覚的にデザインを確認しながら進められる。

完成形のイメージを共有した上でコードに落とすので、出来上がったHTMLをWordPressに貼ったときのギャップがほとんどない。これは従来の「デザインカンプ → コーディング → 確認 → 修正依頼」とは根本的に違う体験でした。

最終的に約2,000行のHTML/CSSが出力され、スマホ対応も含めて全10セクションのページが完成。スマホ表示のずれもスクショを撮って「ここがおかしい」と伝えるだけで修正CSSが即座に出てきます。

フローティングCTA、20分で完成。コード記述ゼロ。

ページ完成後、Claudeと一緒にGA4のアクセスデータを見ながら改善点を相談していたところ、Claudeがこう指摘してきました。

「訪問者はまだ相談モードではない。どのページからでも誘導できる仕掛けが必要。」

これは、私がまさにクライアント病院に対して「お問い合わせへの動線が弱い」と指摘していることそのものでした。自分がお客様に勧めてきた施策を、自分のサイトでやっていなかった。

WordPressでページを作ること自体は自分でもできる。でもフローティングCTAは特殊な技術が必要だと思っていて、ずっと後回しにしていました。

ところが「じゃあ作ろう」となり、30秒でワイヤーフレームが3パターン出てきた。ボタンの配置、色、サイズが異なる3案を視覚的に見比べて、気に入ったデザインを選ぶ。選んだら、CSSとHTMLをコピペするだけ。

完成まで20分。コードは1行も自分で書いていない。

アクセス解析 → 課題発見 → 改善提案 → 実装。この一連のサイクルを、すべてClaudeとの対話の中で完結させた。従来であれば、データを分析する人、改善案を考えるマーケター、実装するエンジニアという3つの役割が必要だったプロセスが、1つの会話の中で回っている。

この「思考と実装のタイムラグがゼロ」という感覚は、一度体験すると元には戻れません。

まとめ:3時間で完了できた本当の理由

AIが速いのは「出力」の部分です。構成案を形にする、原稿をHTMLに変換する、CSSを書く——こうした作業はAIの独壇場です。

しかし、「何を伝えるべきか」「トーンはもっと柔らかくすべきだ」「このデザインがうちらしい」——こうした判断は、現場経験を持つ人間にしかできません。

今回の3時間リニューアルが成立した本当の理由は、「人間の専門知識 × AIの実行速度」の掛け算です。

次回(3部作②)では、Claudeでホームページ制作をする場合に「AIに任せられること」と「人間がやるべきこと」を具体的に整理します。

この記事を書いた人

医師採用家® 紀平浩幸
株式会社ケイツーブレインズ 代表取締役

18年間の病院人事経験を持ち、延べ2,000人以上の医師・医学生と面談し約400人の常勤医師を自力採用。
全国50の医療機関で、医師採用を「自立化」し「経営の強み」に変える、日本で唯一の医師採用コンサルタント。

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