【Claude×HP改善②】Claudeで医師採用サイトのLPモックデザインを作ったら、提案が「見せるだけ」で決まるようになった話

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〜Claude×ホームページ改善 3部作〜

「Claudeでホームページが作れる」という情報は、もう珍しくありません。

検索すれば「30分でサイトを作ってみた」「コード不要でLPが完成」といった記事がたくさん出てきます。プログラミングの知識がなくても、AIに話しかけるだけでHTMLが生成される。それ自体は、もう多くの方がご存じでしょう。

でも私が体験したのは、それとはまったく違う話です。

Claudeで作ったモックデザインをクライアントに見せた瞬間、提案が「その場で決まる」ようになった。

3部作①で自社サイトを3時間で作り替えた話を書きましたが、あの経験から得た最大の収穫は、実はページのリニューアルそのものではありませんでした。「モックデザインが、営業の武器になる」——この発見が、弊社のビジネスを変えつつあります。

なぜ「言葉の説明」では提案が通らなかったのか

私は医師採用のコンサルタントとして、病院に採用ページ(LP)の制作を提案する場面が数多くあります。

「こういう構成にして、ターゲットの医師に届くコピーを入れて、スマホファーストで設計します」——こう説明すると、先方は頷いてくれます。でも、頷いているだけで「見えて」はいない。

結果、「いいですね、ちょっと検討します」で終わる。あるいは「うちにはまだ早いかも」と先送りされる。

提案の中身には自信がある。でも、伝え方がボトルネックでした。完成形を見せられない限り、相手の頭の中には「想像」しかない。

Claudeがモックデザインを「先に見せてくれた」

転機は、3部作①で書いた自社サイトのリニューアルでした。

Claudeと対話しながらサービスページを設計していたとき、Claudeはいきなりコードを書くのではなく、モックデザインを先に見せてくれました

スマホのフレーム内に実際のページが表示される。配色、レイアウト、コピーがすべて目で確認できる。「もう少しゴールドを控えめに」「この見出し、もっと柔らかく」と対話で微調整できる。

しかも速い。病院の基本情報——「150床ケアミックス、総合診療医がターゲット、都心から70分の立地」——これだけ伝えれば、数分で13セクション構成のモックが出来上がる。これは、18年間で培ったPSRメソッドと構成パターンをあらかじめClaudeに組み込んでいるからこそ可能な速度です。

Claudeで作成した架空病院の医師採用LPモックデザイン

この体験をしたとき、「これはクライアント提案に使える」と確信しました。

クライアントで起きた変化

ある医療法人グループ

LP構成案をClaudeと設計し、診療科別のストーリーを組み上げた上で、モックデザインをHTML形式で提出しました。スマホ画面をそのままシミュレーションする形式です。

先方の反応は「このイメージなら、うちの先生方にも見せられる」。

言葉ではなく「見えた」から、判断できた。即、LP制作の受注につながりました。

ある在宅医療クリニック

院長とのミーティング当日の朝、Claudeにペルソナ資料と求人情報を渡して「今日の打ち合わせで叩き台を見せたい」と伝えました。

なんと、10分後には13セクション構成のモックが完成

院長にZoom画面共有で見せたところ、「これが本当にAIで作れるのか」と驚かれ、その場でLP制作が正式決定。同時に月額保守の運用契約も成約。

無料相談の後に、モックを作って提案する

さらに最近は、無料オンライン相談の後にモックデザインを提案するという使い方も始めています。

弊社のサイトには60分の無料相談をカレンダーから直接予約できる仕組みがあります。ここから問い合わせをいただいた方に対して、相談後にモックデザインを作って提案するケースが出てきました。

ある医療法人グループでは、それまで別の業者に採用ページの制作を依頼していたものの、成果につながっていなかった。無料相談でお話をうかがった後、その業者が作ったページとの「対比」として弊社のモックデザインをZoom画面共有で見せました。条件の羅列で始まる既存ページと、ストーリーから入る設計のモック。同じ情報でも伝え方がまったく違うことが、一目で伝わりました。

「この人に頼めば、うちの病院でも同じことができる」——モックが、そのイメージを持っていただくきっかけになっています。

ただし、AIだけでは「刺さるLP」は作れない

ここまで読むと「AIにお願いすれば何でもできるのか」と思われるかもしれません。しかし、それは違います。

Claudeが作れるのは「形」です。「中身」——つまり、医師の心に刺さるメッセージを設計するのは、人間にしかできません。

モックの中に「自分がいなくても病院は回る」という共感コピーが出てくるのは、私が18年間の病院人事で2,000人以上の医師と面談し、彼らが転職を考えるときに何を感じているのかを知っているからです。AIにその経験を伝えたから、AIがそれを形にできた。

AIを使いこなすために一番大事なのは、プログラミングの知識ではなく、自分の専門領域で「何を伝えるべきか」を知っていることです。

病院経営者の方であれば、「うちの病院の強みは何か」「どんな医師に来てほしいか」——この答えを持っていることが、AIで採用ページを作るときの最大の武器になります。

次の記事では

「モックまではわかったけど、実際のサイトは誰が作るの?」——そう思われた方もいるかもしれません。

次回は、モックデザインから本番サイトへ。制作会社への引き渡しがなぜスムーズにいくのかを、現場事例でお伝えします。

そして3部作③では、ここまで紹介したモックデザインとPSRメソッドの考え方を、貴院の医師採用ページ制作に応用する方法をお伝えします。

「うちの採用ページ、条件の羅列になっていないか?」——そう感じた方は、ぜひ続きをご覧ください。


この記事を書いた人

医師採用家® 紀平浩幸
株式会社ケイツーブレインズ 代表取締役

18年間の病院人事経験を持ち、延べ2,000人以上の医師・医学生と面談し約400人の常勤医師を自力採用。
全国50の医療機関で、医師採用を「自立化」し「経営の強み」に変える、日本で唯一の医師採用コンサルタント。

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